脳のエネルギーは「ブドウ糖」そして「ケトン体」

脳はブドウ糖とケトン体を使う
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糖質をたくさん食べると不調を感じやすい方は気を付けましょう

Yahoo!ニュース
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Yahoo!ニュースに↑↑↑こんな記事が載っているのを見かけました。「棋士たちは最大限の力を発揮するために、昼食のメニューにもっと気を使った方がよいのではないか」という内容です。

藤井聡太さんはあの若さですごい結果を出していらっしゃいますから、現在の食生活で良いのではないかと私は思いますが…食事内容を拝見すると、豚肉や豆腐なども結構しっかり召し上がっている様子。

 


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ちなみに、ひふみんこと加藤一二三さんは「うな重」が大好物なのだそうです。うなぎはタンパク質よりやや脂質が多く、ビタミンやミネラルも豊富な栄養価の高い食材ですね♪

記事には『糖質に偏った食事は血糖値の乱高下によって眠気や倦怠(けんたい)感、精神的に不安定な状態を招き、集中力を欠く場合があります』とありますが、おそらく個人差が大きいかと。

私のような糖尿病患者、または家族に糖尿病患者がいらっしゃる方(同じ体質を受け継いでいる可能性が大きい)、糖質の多い食事を摂取した後に眠気やだるさ、何らかの不調を感じやすいタイプの方は気を付けなければいけません。

 

にゃご
にゃご

糖質の影響を受けやすい人とそうでもない人がいるんだニャー。

よっしー
よっしー

そのようね。私は糖質制限開始前、食後によくリビングで倒れるように眠ってしまっていたわ!!

脳のエネルギーは「ブドウ糖」そして「ケトン体」

 

脳は「ブドウ糖」と「ケトン体」のどちらもエネルギーとして使うことができます。正確には、グリア細胞はブドウ糖だけを使い、ニューロンはケトン体や乳酸をエネルギーとして使えます。

ニューロンは成人の脳に100億から1000億程度あると言われており、情報の伝達と処理を担うニューロンの働きによって脳が複雑な活動を行っています

ニューロン君はケトン体や乳酸をエネルギーとして使うことができます。乳酸は、アストロサイト(グリア細胞の一つ、星みたいな形)がブドウ糖を代謝して作り出したものです。

 



 

「てんかん」の患者さんの場合、ニューロンがなるべく乳酸ではなくケトン体をエネルギーとして使うようにしてやることで発作が起こりにくくなります

またアルツハイマー型認知症の患者さんでは脳のブドウ糖の取り込みが低下しているので、代わりにケトン体を増やすことで脳の機能の衰えを防ぐ効果があると考えられるそうです。

このように脳はブドウ糖も必ず必要ですが、ケトン体は単なるブドウ糖の代替品以上の効果を発揮すると言えます。その効果は、若くて何の持病もなく健康な方には実感しにくいものかもしれませんね。

ちなみに、中性脂肪からできる脂肪酸を筋肉はエネルギーとして利用できますが、脳は脂肪酸をエネルギーとして使うことができません脂肪酸は脳血管関門(脳の関所のようなもの)を通れないのです。

 

3つのエネルギー回路

 

脳はケトン体だけで活動しているわけではない!

脳

 

たまに「ケトン体だけでは脳のエネルギーが足りないじゃないか!」と言われますけど、血糖値が正常であれば脳に必要なブドウ糖は問題なく足りています。

ブドウ糖を正常に使うことができ、なおかつケトン体も使うことができるのですから、これは脳にとってなかなか贅沢で恵まれた環境だと言えるのではないでしょうか?

「糖質制限すると低血糖になるのではないか」と思われがちですが、糖尿病患者さんの中には糖質制限しても血糖値がまだ正常値まで下がりきらずに困っている方は山ほどいらっしゃいます。私もそうです!

ただ少数とはいえ、糖質を減らすと低血糖を起こしやすい方(先天性の病気の方を含む)はいらっしゃいます。そのような方は低血糖を起こさないように気を付けなければいけません。

個人差があるので、各自、食後高血糖や低血糖が起こらない程度の量の糖質を摂り、ケトン体の材料も意識して摂取することが脳にとっても良いことじゃないでしょうか。

 

にゃご
にゃご

むしろ糖質「だけ」食べると脳がガス欠になる危険性もあるかもニャ!

よっしー
よっしー

棋士のようにじっくり脳を使う職業の方は良質の油もしっかりと必要かもしれないわね~。