ケトン体が尿にも出てくることがあります
食事から摂取する糖質の量が少ないとき、主に肝臓でケトン体が作られます。血中ケトン体がかなり増加してエネルギーとして使いきれない量になると、尿にもケトン体が出てきます。
血中にケトン体がしっかりあっても、尿には出てこない人もいます。そのため尿にケトン体が出てくると言うことは血中ケトン体はある程度以上多いと考えて良いでしょう。
この検査は病院の尿検査の項目にも入っていますが、自宅でも簡単に検査できます。下の画像はよっしーが自宅でケトスティックを使ってみたときのものです。
↑向かって左側の色だとケトン尿は陰性です。右に行くほどケトン体が多く検出されたということになります。
常時この画像のようにしっかり紫色になるわけではなく、朝起きた時は薄い色が多いです。また、ちょっと外食して糖質を多めに摂取すると陰性になってしまいます💦
「ケトン体を調べたいけど、血液を採取するのは怖いからイヤ!」という方にピッタリです。たまに調べるために買っておくといいですよ。
血を採らずに手軽にケトン体を検査できるのは良いね。
そうね。手軽に検査したいと言う方にお勧めよ。
糖質制限していないのに尿ケトンが出るのはどんな場合?
糖質制限していて尿にケトン体が出てくることはよくありますが(出てこないこともあります)、普通に主食や甘いものを食べているのにケトン尿が出てくる場合があります。
糖尿病が悪化すると、血糖がたくさんあってもそれを十分にエネルギーとして利用できなくなるので代わりにケトン体が作られるようになります。
インスリンがまったく作用しなくなると糖尿病性ケトアシドーシスという危険な状態になり、血中ケトンも尿ケトンもすごい量になります💦
よっしーは糖尿病性ケトアシドーシスで入院する前日までみかんやうどんなどの糖質を口にしていましたが、体はそれをエネルギーとしてまったく利用できない状態に陥っていたのです。
このほか、甲状腺機能亢進症(のどの甲状腺から必要以上に甲状腺ホルモンが分泌されて色々な症状が出る病気)や極端な飢餓状態、何らかの病気があると糖質を十分にエネルギーとして利用できずにケトン尿が出てくることがあります。
糖質制限をしていないのに尿ケトンが出てきた場合は、何らかの病気の可能性があるので早めに受診したほうがいいかもしれませんね。
ケトスティックを2倍おトクに使うための裏技!
ケトスティックを通常の2倍お得に、つまり半分の技があるんです…清潔なハサミでケトスティックをタテに2等分する、たったこれだけ!
中には3等分するというツワモノもいらっしゃるそうですけど、まぁ難しいので2等分でいいと思います💦色の変化が分かればいいので、半分でも特に支障はありません。
言うまでもありませんが、このときハサミが汚れたり濡れたりしていないことをきちんと確認してから切ってくださいね。
毎日検査しなくても、ひとつ用意しておいて何かの時に検査するといいよね。
外食の後なんかね。糖質が多いとケトン体はすぐ消えちゃうのよ💦