なかなかケトーシス状態にならない?
糖質制限や断食を行うと、肝臓などで脂肪酸や一部のアミノ酸から「ケトン体」が作られます。しかし、誰もが簡単にケトン体がどんどん作られるわけではないようです。
ケトン体がたくさん作られている状態をケトーシス状態と言いますが、よっしーは比較的カンタンにケトーシス状態に入ることができます。
しかし中には、なかなかケトーシス状態に入れない方もいらっしゃいます。ケトン体を増やす目的にもよりますが、これは困りますよね💦
ダイエット目的の方は、自分の体脂肪をどんどん使わなければいけないのに筋肉が分解されたアミノ酸ばかり糖新生の材料として使われては困ります。
また難治性てんかんや認知症の方はとにかく血中ケトン体濃度を常に高い値でキープする必要がありますよね。
糖質を制限するだけではなかなかケトン体が増えない場合、サプリメントを利用してケトン体を増やすことは可能なのでしょうか?
誰でも簡単にケトン体がどんどん作られるわけではないのか…
どうやらそうみたいなの。
ケトン比、そしてMCTオイルの利用
糖質・タンパク質・脂質のうち、糖質を摂取すると体内でケトン体は作られにくくなり、脂質はケトン体を増やしやすく、タンパク質は両者の中間だそうです。
したがって、糖質とタンパク質をとり過ぎず脂質を多く摂取するような食事だとケトーシス状態になりやすくなります。
[脂質(g)]:[炭水化物(糖質)(g)+タンパク質(g)]
この比率が2:1から3:1となるように献立を調整することが多いようですが、たとえば糖質を1日10gに制限するとして、タンパク質60gなら脂質は140~210gとかなりの高脂質食となります。
特に成長期の子供の場合、必要なタンパク質を摂取しながらこの比率を守ろうとするとなかなか大変で、タンパク質もある程度制限をかけることになると成長不良が起こりやすいそうです💦
そこで糖質はきっちり制限しながら、タンパク質やカロリーは制限せずにMCTオイルなど脂質を多用してケトン体を増やそうという「修正アトキンス食」があります。
タンパク質を制限しないので成長期の子供にも実践しやすいですし、MCTオイルは体内で一部がケトン体に変換されるんでしたよね。
ココナッツオイルはMCTオイルと違って中鎖脂肪酸は60%しか含まれていませんが、MCTオイルよりも長時間ゆっくりと効き目が続くとされているので上手に使い分けましょう。
ケトン体を増やすサプリメントがある?
家庭ではココナッツオイルやMCTオイルを上手に活用すればいいですが、外食時や旅行などはちょっと油をそのまま持ち歩くのは不便ですよね。
粉末状のMCTオイルやMCTオイルのサプリメント、ケトン体の一つであるβーヒドロキシ酪酸の材料とケトン体を増やしやすくする成分を同時に摂取できるサプリメントなどがあります。
糖質制限だけではなかなかうまくいかない方や常に血中ケトン体濃度を高い値でキープしなければいけない方はこのようなサプリメントを上手に利用するのもいいですね。
ただし体質によってはMCTオイルを多めに摂取すると下痢をしやすい場合がありますので、自分のお腹と相談して摂取量にはくれぐれもご注意ください。
糖質制限を開始して最初はなかなかケトン体がスムーズに作られない方も、中鎖脂肪酸を活用して徹底的に糖質を制限することで1週間ぐらいで体が慣れることが多いそうですよ♪
上手にサプリメントを利用するといいね!
ええ、旅行中もケトーシス状態を維持しなければいけない場合は特にそうね。