妊娠中に【悪阻(つわり)】でケトン体が出るのは危険なこと?

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妊娠すると多くの女性が「つわり」を経験します

女性が妊娠すると、個人差はありますが多くの場合「悪阻(つわり)」を経験します。

よっしーは長男の時も次男の時も、妊娠4か月の初め頃までつわりに悩まされました。

ご飯の炊ける臭いや魚の臭いを気持ち悪く感じ、頑張って何か食べても嘔吐してしまうことも多く辛かったです。

悪阻が重症の場合は入院して治療をしなければいけない場合もあるそうです。

 

妊婦さん

 

つわりの時期には十分に食べられなかったり嘔吐を繰り返したりしますので、ケトン体が出ることがあります。

この場合、断食に近いダイエットで食事を極端に減らしているのと結果的に同じことになるために糖質の摂取量が減ってケトン体が作られます。

糖質制限ダイエットを正しく行う場合、肉や魚、卵などはきちんと摂取するので糖新生やケトン体の材料が不足することはありません。

しかし、つわりでケトン体が出る時にはタンパク質や脂質も十分に足りていないので危険なのです💦

 

3つのエネルギー回路

 

↑タンパク質や脂質の摂取量が極端に減ると、アミノ酸・中性脂肪も不足してしまいますよね。

短期間であれば問題なくても、長く続けば非常に問題です。筋肉も衰えていくでしょう💦

おにぎりやおかゆなど、糖質を摂取すればとりあえずエネルギーは確保されるのでケトン体は陰性になるかもしれません。

 

なごみ
なごみ

あ、そうか、十分に食事を摂れないからなんですね。

よっしー
よっしー

糖質制限とつわりでケトン体が出る理由は違うのね。

栄養を十分に摂取できないのが問題なのです

千葉の宗田マタニティクリニックでは、多くの妊婦さんが糖質制限をして健康な赤ちゃんを出産なさっています。

妊婦さんたちはもちろん妊娠中にかなり体内でケトン体が増えていたはずですが、そのこと自体は母子ともに何ら危険ではないということです。

ところが、つわりでケトン体が出るほどの状態は飢餓状態に近いので、さまざまな不調が起こりやすくなります。

重症のつわりでビタミンB1が不足し、ウェルニッケ脳症(意識障害、運動失調などが現れ死亡することもある)になることがあるそう。

 



 

また肉や卵もロクに食べられない状態では糖新生の材料も不足しますので、低血糖に陥りやすくなります。脱水も心配です。

妊娠中にケトン体が出るのが危険と言われるのは、ケトン体が出ること自体ではなく「糖質制限もしていないのにケトン体が出てしまうほど飢餓状態になっている」ということです。

妊娠中に限ったことではありませんが、糖質制限をしていないのに大量にケトン体が出るのは確かにヤバいと思いますよ。

それは全体的に食事量が極端に少なすぎるか、食べても何らかの理由で吸収されていないか、体内でインスリンがほとんど作用していないか…いずれにしても早く受診しなければいけません。

 

そもそも「つわり」はなぜ起こるのでしょうか?

女性が妊娠すると「つわり」が起こるのはそもそもどうしてなのかと考えたことはありませんか?

赤ちゃんを産み育てるときに嘔吐してしまうなんて、生存上とても不利な出来事のように思えるのですが…

糖質制限に非常に詳しい吉田尚弘医師の記事が、仮説とはいえとても納得できるものでしたので紹介しますね。

産婦人科医の宗田哲男医師の研究では、お腹の赤ちゃんは妊娠初期からケトン体をメインエネルギーとして使っているそうです。

 

妊娠中に糖質制限して大丈夫?「つわり」のメカニズムと糖質制限の安全性 - 健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレス/HEALTH PRESS
「つわり(妊娠悪阻)」のメカニズムと糖質制限の安全性(depositphotos.com)  妊娠中の糖質制限の安全性について、子供の糖質制限同様に、いろいろと…

 

妊娠中期に胎盤がしっかりと完成すれば、母体から赤ちゃんへ十分なケトン体を送ることができます。

しかし妊娠初期はまだ胎盤が完成していないので、母体は赤ちゃんのためにそれまでの糖質代謝から脂質代謝へ強制的に切り替えなければいけなくなります。

肉食動物である猫には、人間の女性のような「つわり」はないそうです。糖質の多いエサを食べているペットの猫ではつわりもあるのかもしれません。

旧石器時代など、普段から糖質が少ない食事をしていて脂質代謝に慣れていた女性の場合、妊娠しても現代の女性ほどひどいつわりはなかったのではないでしょうか。

 



 

妊娠中は、おなかの赤ちゃんのために糖質代謝が脂質代謝中心に切り替わります。

それまで糖質の多い食生活を送ってきた女性は、いきなりのこの変化に対応しきれずに血糖値が下がり過ぎることがあり、それがつわりの原因ではないかと吉田医師は考えておられます。

妊娠後期には中性脂肪は2〜4倍、総コレステロールは25〜50%も増加するのは、赤ちゃんのために脂質代謝がメインになるせいだと考えると納得ですよね。

赤ちゃんの脳や体の発達のためには、たくさんの栄養が必要です。特に脳の発育には必須脂肪酸がとても大事です。

 

ケトン体で生きている可愛い赤ちゃん

 

必須脂肪酸はヒトの体内では合成できないので、いくらママが太っていても体脂肪から賄うことはできないのです。

つわりはつらいでしょうが、体内では合成できない必須アミノ酸必須脂肪酸が十分に摂取できるような食事を工夫しましょう。

できれば妊娠する前に、ケトン体回路がスムーズに回るように軽く糖質制限をしておくといいかもしれませんね。

そして、糖質制限をしていないのにケトン体が増加したら、きちんと食事を摂れているかチェックして早めに受診しましょう。

 

なごみ
なごみ

妊娠中にケトン体が出ること自体が危険なわけではないんですね。

よっしー
よっしー

なぜケトン体が出ているのかを考えればわかるはずよ!