ケトン体が出るような食事で成長不良になったりしない?
「ケトン体がすごいのは分かったけど、成長期の子供には何か良くないことが起きるんじゃないの?たとえば身長が伸びないとか」と不安になる親御さんは多いのではないでしょうか。
私の息子たちは糖質オフをしても成長にはまったく支障がないようです。成長期は約5年間と言われていますが、3年間ほど過ぎた長男はすでに身長182cmもあり、あと2~3cmで止まるといいなぁと逆に心配です💦
薬を飲んでもなかなか発作が止まらない「難治性てんかん」のお子さんに対して行われる食事療法の「古典的ケトン食」では確かに副作用として成長不良が報告されているようですね。
でもね、古典的ケトン食って糖質だけじゃなくタンパク質も制限してしまう食事法なんですよ…そして足りないエネルギーの大部分を脂質で補います。
最近では修正アトキンス食(糖質のみ制限しタンパク質の制限は行わない食事療法)が古典的ケトン食よりも継続しやすいということで人気があるようですね。
成長期の子供にとってタンパク質がとても重要であることはみなさんよくご存じですよね。白米ならお腹いっぱい食べることができた江戸の人々は縄文時代よりも身長が低かったことから考えても、身長を決めるのは糖質ではありません。
私の息子たちは糖質は控えていますがタンパク質と良質の脂質は欲しいだけ食べていますので、成長には何ら影響はないようです。
ただ…食費はかなり高くついてしまいます💦 辛いところですけど、成長期ってあとで後悔してもどうにもできませんからね…仕方ないです。
オレは糖質なんて食べないけどちゃんと大きくなったニャア!
そうよね、糖質の多いペットフードを食べる飼い猫は人間と同じように2型糖尿病になることがあるし…むしろ摂りすぎが心配なのよね。
大人と子供は同じものを食べていたんじゃないの?
糖質制限を勧める専門家はたくさんいらっしゃいますが、中には「糖質制限は人類本来の食生活です」と言いながら「成長期の子供にはお勧めできません!」とおっしゃる方も。
ええっと…原始時代は大人の男性だけではなく、妊婦さんや小さい子供も基本的に同じものを食べていたんじゃないでしょうかね? 妊婦や子供だけ特別に糖質を大量摂取することなどできたのでしょうか💦
糖質制限にもいろいろ「流派」がありますけど、私が実践している食事法ともっとも近いのは糖尿病患者をたくさん診ている江部康二医師のスーパー糖質制限です。
この食事だと制限するのは糖質だけで、肉も魚も野菜やキノコ、海藻などもしっかり食べることができます。したがって、普通の食事と比較して成長に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラル等が欠乏するとは思えません。
たっぷり糖質を摂取しないと正常な血糖値を維持できずに低血糖になる方は少数ながらいらっしゃいますが、ひどい場合は先天的な病気という可能性もあります。
また、今までの食事からただ主食を抜くだけで肉や魚のおかずを増やさないと摂取エネルギーが不足してフラフラになってしまいます(私も無知だった中3の時に経験済です💦)。
下のブログ記事は小児科医の岡田清春先生の記事です。子供の糖質制限について不安のある方はぜひお読みください。
現実問題として子供の糖質制限はなかなか難しい…
江部康二医師もこれまでに何度かおっしゃっていますが、学校は給食があるので子供の糖質制限はなかなか難しいですよね💦学校によって中学校以降はお弁当だったりしますが…
学校給食でごはんやおかずが余ると先生はなるべく食べさせようとしますが、「あのクラスはお残しが多い!」と担任の先生が注意されるからですって。これは中学校の先生に教えてもらいました。。
学校給食は普通に食べて、ご飯や余ったパンのおかわりはしないようにお子さんと相談し、家庭では糖質に気を付ける…ぐらいで十分ではないでしょうか。
我が家で人気のあるおやつは、ホエイプロテイン・チーズ・ゆで卵・ナッツなどです。たまにソーセージやからあげ(衣が薄いもの)なども。
糖質制限をすると低血糖になってしまうお子さんは医師の指示に従って糖質を摂取しなければいけませんが、そうでない場合は成長に必要な栄養のあるおやつや食事をしっかり食べさせましょう。
成長するときはタンパク質やビタミンミネラルが必要だニャ!
ご飯やお菓子ばかり食べても太るだけなので気をつけなきゃね!