ケトン体が出るとケトン臭が気になる!?
糖質制限をするとケトン体が大量に作られますが「ケトン体って臭いんじゃないの?」とひそかに気になっていて糖質制限できない方もいらっしゃるのではありませんか?
結論から言いますと、よっしーも夫も特に問題は無かったです。糖質制限を開始した時「お互い、ケトン体でクサくなったら正直に言おうね」と話し合ったのですが、大丈夫でした!中学生の息子たちも臭くないです。
「β-ヒドロキシ酪酸」「アセト酢酸」「アセトン」の3つをまとめてケトン体と呼んでいます。体内ではβヒドロキシ酪酸がアセト酢酸になったり、アセト酢酸がβーヒドロキシ酪酸になったりしています。
アセト酢酸から二酸化酸素とアセトンができますが、アセトンはエネルギーとして使うことが出来ず、吐く息に混じって体外へ出ていきます。このアセトンにはツンとしたニオイがあるのです。
糖質制限を始めたばかりの頃はまだ体内でケトン体の利用効率が良くないので呼気に混じって出てくるアセトンも多いのですが、効率よくケトン体をエネルギーとして利用するようになるとだんだん出なくなるそうです。
体内でブドウ糖しかエネルギーとして使えない部分はごくわずか(脳のグリア細胞や赤血球)だけで、脳の思考にかかわるニューロンや心臓など大部分ではケトン体をエネルギーとして使えます。
体が効率よくケトン体をエネルギーとして使えるようになれば、アセトン臭も気にならないんじゃないでしょうか。
へぇぇケトン臭ねぇ…オレたちは特に気にしたことは無いけどな。
ケトン臭くなるから糖質制限しちゃダメだ!と脅す人もいるんだけど、実際はどうかしら?
お宅の猫ちゃんのニオイはどうですか?
みなさんはなんとなく「日本人は臭くない、アメリカ人は肉をたくさん食べるから体臭がきつい人が多い」と思っているかもしれません。
でも実際は、あちらの方々はアポクリン線(脇の下などに多く、ニオイの原因となる汗を分泌する汗腺)を多く持ちます。これは遺伝によって生まれつき決まっているものです。
肉を食べたり糖質制限をすることだけが体臭や口臭の原因なら、完全な肉食動物である猫なんてめちゃくちゃ臭くてたまらないはずです。
お宅の猫ちゃんはいかがですか?お風呂にまったく入らず、穀物もおそらく食べていないと思われるノラネコも臭いと感じたことはありませんが💦
健康な状態では猫の唾液は無臭に近く、あまりに口がクサい場合は歯周病や内臓の病気である可能性が高いそうですよ。
どちらかというと、牛などの草食動物のほうが独特の体臭が気になるような…今度動物園に行ったらぜひ確認してみてくださいね。
糖質の摂り過ぎによってニオイが生じる場合も…
上記の猫の場合と同じく、ヒトも歯周病や内臓の病気で口臭が生じることがあります。特に歯周病は、軽いものを含めると30歳以上の日本人の3人中2人がかかっている病気です。
なぜ現代人がこんなに高い確率で歯周病になるかというと、その理由のひとつは糖質を過剰に摂取することです。それから、加熱したやわらかいものを食べるからですって。
肥満体型の方の汗はニオイが強い傾向があるそうなのですが、糖質制限によって歯周病と肥満を改善することができれば自然と気になるニオイも軽減するのではないでしょうか?
糖尿病性ケトアシドーシスで入院した時はもしかしたらケトン臭がかなりキツかったかもしれませんが、通常そこまで気になるほどアセトンが呼気に出るわけではないでしょう。
気になる人はマウスケア用品などを使ってみてもいいと思うけど、そこまでケトン臭がひどかったという体験は聞かないぞ。
肥満や歯周病によるニオイを解消することも考えないとね!