やっぱり!ケトン体が糖尿病腎症の腎組織修復のカギだった!

ケトン体が糖尿病腎症の腎臓を救う
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ケトン体が糖尿病患者の腎臓を救う!?

以前にも『ケトン体が糖尿病患者の心臓や腎臓などの臓器を保護する!』というブログ記事を書いたことがあります。

以前から「糖尿病薬のSGLT2阻害薬が糖尿病患者の腎臓を保護するのはケトン体が増えるからではないか」という説はあったんですが、SNSでは糖質制限がお好きではない専門家の方たちは総スルーでした💦

ところが、とうとう『ケトン体が糖尿病性腎臓病における腎組織修復の鍵となる 』という研究結果がもたらされました。

 

403 Forbidden

 

糖尿病腎症は糖尿病合併症のひとつで、進行すると最終的には腎臓の機能がほとんど失われてしまい、人工透析か腎臓移植をしなければ生きることができなくなってしまいます。

私は次男を出産した後の検査でいったん妊娠糖尿病の血糖値がギリギリ正常値になり、昔のことで内科に来るようにという指示もいっさいなかったため、専業主婦として何年も検査を受ける機会がないまま放置してしまいました。

そのためやっと気づいて受診した時には血糖値がかなり高くなっており、すでに糖尿病腎症があると言われてしまいました。

 

にゃご
にゃご

いったん糖尿病腎症になると進行が速い人もいるんだってニャー…

よっしー
よっしー

そうよ、とても怖くてたまらなかったわ!

糖尿病腎症の腎臓はケトン体を必要としている!

ATP(アデノシン三リン酸)はとても重要です。全ての生物はこのATPという小さな分子をADP(アデノシン二リン酸)とリン酸に加水分解することで生まれるエネルギーによって活動しています

ごくおおざっぱに言うと、ATPは体内でのみ使えるコインのようなものです。ゲームセンターで機械にお金を入れないとゲームで遊べませんよね?たくさんあったほうが嬉しいですよね。

健康なマウスでは(人間も同じでしょう)腎臓の「近位尿細管細胞」は脂肪酸からATPを作るとされていましたが、糖尿病腎症になると脂肪酸からATPを作る機能が障害され、代わりにケトン体を利用するようになることが分かったそうです。

 



 

そして、糖尿病腎症のマウスにケトン体の元となる物質を与えたところ、腎臓でATPを作る量が増え、壊れた組織が修復され腎障害の改善が見られたそうです!

現在かなり広く使われている糖尿病薬のSGLT2阻害剤には腎臓を保護する効果がありますが、体内でケトン体を作れないマウスではSGLT2阻害剤の腎臓保護効果がなくなったんですって。

やはり糖尿病腎症の腎臓を守っていたのは我らがケトン体だったことが証明されたわけです。ばんざーい!!

 

健康的にケトン体を増やそう!

ケトン体が糖尿病患者の腎臓を保護すると言っても、糖尿病性ケトアシドーシスという病的な状態(血糖が山ほどあるのに体内でインスリンが作用しないために体が血糖をエネルギーとして使えないヤバい状態)はいけません。

私は5年半前に糖尿病性ケトアシドーシスで緊急入院しましたが、当時は検査の結果「両方の腎臓が腫れていてタンパク尿(3+)、潜血(2+)が出ている、糖尿病腎症です」と診断されましたからね。

ある程度インスリンがきちんと作用している健康な状態では、糖質制限やココナッツオイル、MCTオイルの摂取によってケトン体が増えても「際限なくどんどんケトン体が増えてしまう」ことはありません。

きっと大昔のご先祖様たちは血中ケトン体は現代人よりも多めであったと思われます。農耕が開始される前はお米やパンはもちろんのこと、品種改良で人工的に甘くした果物もお菓子も無かったからです。



しかし現代の生活では、大して運動しない割に糖質を好きなだけ食べるようになり「血中ケトン体がほとんどゼロなのが当たり前」ということにされてしまいました。糖質をたっぷり食べていればケトン体は消えますからねぇ…

その結果が「日本だけで年間16000人もの方が糖尿病腎症が原因で人工透析を始めなければいけない」ということなのかもしれません。

私は糖尿病と分かった時すでに糖尿病腎症でしたが、特にタンパク質制限などはしていませんが今のところまだ腎機能は保たれています。これからも試行錯誤しながら大事な腎臓を守りたいです!

 

にゃご
にゃご

昔は悪者扱いだったケトン体についていろいろ証明されてきて嬉しいニャー!

よっしー
よっしー

本当ね!糖尿病腎症が怖いものではなくなる日も近いかもしれないわ。