薬でもコントロールできない精神疾患がケトン食で改善!?

精神疾患とケトン食
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薬でも良くならない精神疾患がケトン食で良くなる?

いわゆる一般的な「糖質制限食」よりもさらに厳格に糖質を制限して脂質の割合を増やし、血中ケトン体を大幅に増やすための食事が「ケトン食」です。

抗てんかん薬を飲んでも十分にてんかん発作をコントロールできないてんかん患者さんが「ケトン食」で発作が減ったり完全に止まることもあるのだそうです!

厚生労働省は2016年からケトン食を「てんかん食」として認可しており、あらゆる発作型に効果が期待できるそうです。すごいですね!!

 

精神疾患にもケトン食は有効? 第一歩の研究|ドクターズアイ 加藤忠史(精神)|連載・特集|Medical Tribune

 

↑↑↑ケトン食、なんと、てんかんだけではなく「薬を飲んでも十分にコントロールできない精神疾患」にも有効かもしれないそうです。

具体的には、治療抵抗性(治療しても十分な改善が見られない)の双極性障害、統合失調感情障害、うつ病の患者さんたちにケトン食(1日あたり糖質20g以下に制限!)を14日間実践してもらったそうです。

その結果、患者群でハミルトンうつ病評価尺度(HAM-D)スコアは平均25.4点から7.7点に、陽性・陰性症状評価尺度(PANNS)スコアは平均91.4点から49.3点にいずれも減少したそう。

この研究では対照群(ケトン食にせず、通常の食事をしたグループ)を設定しなかったのでこの結果はエビデンスとしては弱いようですが、それでもケトン食が難治性精神疾患に有効な可能性を示唆する素晴らしいデータだと思います!

 

なごみ
なごみ

心の病気が食事で改善するってすごいですね!

よっしー
よっしー

薬には副作用があるのでできるだけ飲みたくないという方もいらっしゃるものね。

なぜこれまであまり研究が行われて来なかったのか?

素晴らしい可能性を秘めた「精神疾患へのケトン食」ですが、資金の回収を見越して製薬会社が多額の費用を投入して臨床試験を行う新薬と異なり、研究費の出所もないことから、ずっと民間療法のままだろうと思われていたそうです。

そりゃそうですよね…「薬よりもケトン食のほうが効果が高い」なんてことになったら、精神疾患の薬の売上が激減してしまいます。製薬会社がそんな研究にお金を出すとは思えません!!

 



 

しかし米国のソフトウェア企業CEOのDavid Baszucki氏とその奥様が、息子さんの双極性障害がケトン食で改善したことから、多額の研究費を投入してケトン食療法の臨床試験を計画しているんだそうですよ!ありがたいことですね。

一般人の感覚では「そんなに良いものならとっくに研究が行われて国に認められているはずだ!」と思いがちですけど、研究費が取れない研究はなかなか行われないということですよね…

 

ケトン食を続けられる??

難治性てんかんにも難治性精神疾患にも効果が期待できるということは、本来、ケトン食はヒトの脳に適した食事に近いのかもしれません。

妊娠糖尿病や糖尿病の患者はそうでない方より明らかにうつ病のリスクが高いのですが、高血糖状態が続くと脳にもたくさんのブドウ糖が行きますよね。

たっぷりブドウ糖がある時には脳はケトン体をエネルギーとして使うことはないので…詳しくはまだよく分かっていないようですが、抗てんかん薬は脳のエネルギーをブドウ糖からケトン体に切り替えることによって発作を抑制すると考えられているそうです。

薬でも十分良くならないような難治性のてんかんや精神疾患に効果を発揮することが期待できるケトン食ですが、実践することは簡単ではないかもしれません…糖質依存症の状態にある方は特に。


 


なぜなら「ケトン食」はかなり厳しく糖質を制限しますし、タンパク質と言えども食べ過ぎると十分にケトン体が増えない場合もあるので脂質の割合がかなり高い食事だからです。

上の本を購入してじっくり読んでみて下さい。やるからには正しく知って正しく実践しなければいけません。ケトン食にしているつもりで、じつはちゃんと出来ていない…ということにならないように。

ケトン食の精神疾患への効果はこれからもっとはっきり分かってくるでしょう。ケトン食が精神疾患に効果が期待できるということは、逆に糖質の過剰摂取は精神疾患を悪化させる可能性もあるのではないでしょうか…気をつけましょう!

 

なごみ
なごみ

悩んでいる方は試す価値はありそうですね!

よっしー
よっしー

まず本を読んで正しく学んでね!!